白子車庫のバス停の近くに飲みやを見つけた。
怪しげな看板が誘導している。
ほそい道をトボトボ行くと、
田んぼの中に1軒、
いかにも怪しげな店がポツンと建っていた。
話声は聞こえないけれど、
電気が付いているし、
のれんも出ていたので、
意を決して入ってみた。
館の中にはネコと爺さんが椅子に座っていた。
やってますか?
と問うとやっている、と答える。
一人だけどいいですか?
と問うといいですよ、と答える。
どこに座ればいいですか?
と問うと、まだ女の子が来ていないからと言う。
女の子がいないとつまらないでしょう、と言う。
なんだよ、
やってるって言うなよ。
何時からですか?
と問うと7時からと言う。
だったら早く言えよ。
暖簾も出すなよ。
と、じゃあまた来ます、と言って
その日はネコの頭をナデナデして帰って来た。
女の子って。
まさかいかがわしい店じゃないだろうね。
まあ、80くらいのジジイから見たら60のばあさんでも女の子だからね